【S17最終88位】瞑想ネクロマンサー【最終レート2014】
【はじめに】
トドグラーと申します.シリーズ8お疲れさまでした.これは竜王戦ルールの3か月間,HBめいそうネクロズマを使い続けた集大成の記事になります.タイトルは基本選出であるネクロ(ズマ)+マン(ムー)+サ(ンダ)ーからつけました.めちゃくちゃ厨二っぽくて気に入ってます.
長くなったので構築経緯は最後に載せています.シーズン中に考えていたこと,採用理由等はそちらに詳しく書いています.
【シーズン17使用構築】
【コンセプト】
・日食ネクロズマの積み+ダイマックスで全部倒す
・ネクロズマの不利伝説には一般のグッドスタッフで勝率5割を目指す
・受け系にストレスなく勝つ
【個別解説】
日食ネクロズマ@じゃくてんほけん
のんき・プリズムアーマー
204(252)-177-196(252+)-133-130(4)-87(-)
メテオドライブ・アシストパワー・めいそう・つきのひかり
実数値がすごい単体性能最強ポケモン.HBナットレイ以上の物理耐久を持ちながら特殊耐久も並みのポケモン以上で,めいそうやダイスチルを積むことができれば基本倒されることはなくなる.上位帯でも多くの相手を詰ませてきた.
めいそう型ネクロズマの鋼技をラスターカノンにしている型もいるが,A無振りながら実数値177,特性貫通,物理型と誤認させる,弱保でAも上がるといった点からメテオドライブを採用している.
両刀にするためにSに下降補正をかけているが,ポリゴン2,テッカグヤ,ラッキー,カバルドンなどのめんどくさいポケモンの上はとれるのであまり気にならなかった.
一度使ってみると分かるが本当に化け物みたいなスペックを持っていた.
サンダー@ゴツゴツメット
ずぶとい・せいでんき
197(252)-×-150(252+)-145-111(4)-120
ぼうふう・ボルトチェンジ・ねっぷう・はねやすめ
普通のHBゴツメサンダー.弱いところがない.特に対ウーラオス性能が高いところがマンムーネクロズマとの相性がとても良かったため非常に選出しやすかった.
語ることは少ないが基本選出のうちの一匹かつ相手にウーラオスがいるだけで確実に仕事するのでほぼ毎試合選出していた.
マンムー@きあいのタスキ
いじっぱり・あついしぼう
185-200(252+)-100-×-81(4)-132(252)
じしん・つららおとし・こおりのつぶて・ステルスロック
じしんで耐久無振りザシアン確1,H252振りザシアンも電光石火に合わせてゴツメサンダーを投げれば倒せる.タスキ枠としてエースバーン・ドリュウズ・ガブリアスなど考えたが対サンダーランドやその他氷弱点のポケモンに大きな削りを入れられるのが強かったためマンムーにした.
基本的にはヒードランに強いのだが,相手が最速だと返り討ちに合うのでマンムーでヒードランを倒しに行くときは毎回お祈りしていた.
特性はいかくを無視できるどんかんも強いが,環境にいるいかく持ちがランドロスとウインディともともと有利なため発動機会が少なく微妙だった.あついしぼうはC無振りサンダーのねっぷうが確3になるのが強かった
"つららばり"でなく"つららおとし"を採用した理由は,ひるみでカバルドンやHBサンダーを無償突破できる可能性があるというのが一番大きい.
ミミッキュ@いのちのたま
ようき・ばけのかわ
131(4)-142(252)-100-×-125-162(252+)
じゃれつく・ウッドハンマー・かげうち・つるぎのまい
ネクロズマを出さないときに選出する場面が多く,カイオーガ軸・黒バドレックス軸への選出率は90%以上.最速珠剣舞からのダイマックスは無難に強かった.
ウッドハンマーはカイオーガへの高打点となるほか,カバ・レヒレ・ラグ・ミトム・ヌオーといっためんどくさいポケモンに打てるのが強い.上位の相手にはラグ対面1サイクル目はウドハンを隠すのがコツ.
悪ウーラオス@こだわりスカーフ
ようき・ふかしのこぶし
175-182(252)-121(4)-×-80-163(252+)
あんこくきょうだ・インファイト・とんぼがえり・ストーンエッジ
最速スカーフで採用.カイオーガやウオノラゴン,ヒヒダルマのようなスカーフアタッカーを上から削ったり,とんぼで対面操作できたり便利なポケモンだった.
ストーンエッジは削れたHBサンダーをダイロックで処理するのはもちろん,ネクロズマの天敵であるリザードンをダイマ状態でも上から確1なのがとてもよかった.
マリルリ@とつげきチョッキ
いじっぱり・ちからもち
207(252)-112(252+)-100-×-101(4)-70
じゃれつく・アクアブレイク・ばかぢから・アクアジェット
最終日付近で入ってきたポケモン.ヒードランやヒトムに強く,水の一貫を切る枠として採用したが,突然のイベルタルの増加にかみ合いかなり選出した.
HAぶっぱのダウンロード対策でD4という振り方をしたが,マリルリミラーが何度かあったため12振りか,ポリ2抜きくらいまでSに振ってもよかったかもしれない.
【選出・立ち回り】
①基本選出(VSザシアン)
マンムー+サンダー+ネクロズマ
・・・ネクロズマの強さを最大限生かせる選出
②VSカイオーガ
ミミッキュ@2
・・・サイクルすると100負けるから崩しダイマックスを早めに
③VS黒バドレックス
ミミッキュ+ウーラオス@1
・・・最終的にミミッキュかウーラオスを通せるように組み立てる
④VS受けル
ネクロズマ@2
・・・イベル入りは先にダイマックスを切らせる
ダイナ入りはネクロズマ1匹で詰んでる
【結果】
S17
TNシーレオ...最終201位(レート1947)
TNあおっち...最終88位(レート2014)
S15最終218位レート2007
S16最終187位レート2004
S17最終88位レート2014
【あとがき】
最終日の0時時点で2ロム2000にのったのに,そこからの9時間,2010~1960を抜け出せず終わってしまったのは本当に悔しいです.そろそろ院試勉強を始めなければならないので8月くらいまでランクマから離れたいと思っています.が,NO RANKUMA NO LIFE なので来シーズンも普通にランクマしているでしょう.最終2桁前半を目標にこれからも頑張りたいと思います.ここまで読んでいただきありがとうございました!
Twitter:@sealeo_1
以下は3か月分の構築経緯です.長いのでおまけとしてのせています.
【とても長い構築経緯】
- シーズン15
個人的に好きなポケモンはなまいきHD両刀テッカグヤのような,数値と耐性でゴリ押すポケモンである.そういった観点で見ると一般ポケモンの中ではテッカグヤが最強だと思っているが,日食ネクロズマというポケモンは数値がテッカグヤより高く,積み技と高速再生技がある上に特性がハードロックという強さの塊であることに気づいた.
この性能を一番生かせるのは耐久特化だと思っているので,HB特化ネクロズマを使うことに決めた.型の性質上長く場に居座るため,やけどや麻痺がきつい竜舞型ではなく瞑想アシパ型とした.ただA無振りでも実数値が177もあり特性貫通でミミッキュヌケニンにも強いメテオドライブも採用し,Sに下降補正をかけた.
このネクロズマはほぼすべてのポケモンに勝てるポテンシャルを持っているため,それを引き出すためのサポートを用意してあげることで勝ちルートを見通しやすいと考えた.ネクロズマのサポートとして一般的なのは壁だが,行動が読まれやすい点とウーラオスに効かないことから断念.起点づくりが読まれにくいミミッキュでスカーフトリックと状態異常撒きをすることを軸にしてS15の最終日を迎えた.
S15最終日使用(218位 最高最終レート2007)
<コンセプト:スカーフミミッキュで起点を作ってネクロで積む>
レート2000には乗ったもののそれ以上は無理だと感じた.
スカーフトリックからのネクロズマは考えていた通り強かったが最後に出てくる悪ウーラオスに負ける展開が多かった.
アシレーヌは暗黒強打に2回後出しができる調整にしていたが受けだすとネクロズマの積みが消えてしまう.
構築のちぐはぐさが目立ち,普通に立ち回りのうまい人には順当に負けた.ここで分かった比較的頻発する課題点を挙げる.
・ミミッキュを初手に投げる以上後発ウーラオスがきつい
・初手サンダー対面でミミッキュのやることがない
・交代技から出てくるカイオーガが分かってても勝てない
本来有利構築であるザシアン構築でも初手ダイマサンダーに数的有利をとられると悪ウーラオスとザシアンに詰められるため対策必須.
またカイオーガとバドレックスに対する勝率が3割程度だったことも大きな問題である.環境初期はあまりいなかったので対策を切っていたがS16中盤から数が非常に増えたため対策しなければならなくなった.
- シーズン16
S16最終日の1週間前まで使っていたパーティがこれである.
<コンセプト:ネクロズマの苦手ポケモンは全部レジエレキで勝てる>
S15との大きな違いは,起点づくり枠をミミッキュからレヒレに変更した点とレジエレキとガブリアスの採用である.
ネクロズマの苦手なポケモンはカイオーガ・イベルタル・黒バドレックス・サンダー・悪ウーラオスであるが,レジエレキはこれらのポケモンに有利である.
またガブリアスはカイオーガ軸やバドレックス軸に加えヒードランにも強いため採用した.
スカーフトリック枠をレヒレにした理由は,ミミッキュより物理耐久があるためトリック後も残しておけば悪ウーラオスに役割を持てるから.
この構築でもレート1900まではすんなり行けたがそこから伸び悩んでしまった.理由は「スカーフ枠がレヒレやミミッキュなのが弱い」ということだと考えた.
ここでスカーフトリックを軸にしている理由を思い出してみると「勝ちルートを見通しやすい」であったが,このパーティで300戦以上対戦した結果,起点づくりがいなくてもネクロズマは十分積めると分かったのでスカーフ枠の固定を外した.そして当時の環境に合わせたポケモンを詰め込みS16最終日の構築が完成した.
S16使用構築(最終187位 最終レート2004,最高レート202X)
<コンセプト:対面強いポケモンで固める>
目標の順位には届かなかったが,瞬間2romレート2000を達成することができるくらいには強かった.襷マンムーとウドハンミミッキュとスカーフ悪ウーラオスの3匹が環境メタ枠として強かった.終盤増え始めたヒトム入りザシアン軸への対策があればもっと上に行けていたと感じたため,シーズン17ではその枠を探すことにした.
- シーズン17
ネクロズマ・マンムー・サンダー・ミミッキュ・悪ウーラオスまではS16での使用感が良かったため確定し,最後の一匹を色々試してみた.
・チョッキドラパルト(~5日)
カイオーガ軸に強いため採用してみた.が,オーガ軸にポリ2を入れるのが主流になり始めたため解雇.
・ヤチェのみ竜舞ドラパルト(~17日)
竜舞を採用することで上述の構築に選出できるようにした.しかしカイオーガ軸にはマンムーミミッキュ@1で体感5割ほど勝てていたため,この枠をカイオーガ対策でなく他の対策枠に変えることにした.
・ねむカゴ水ロトム(~20日)
ザシアン軸のヒトムやヒードランなどの炎タイプが重かったので汎用性のある水タイプとして採用した.無難に強かったがダイマックスしないと強くないためネクロズマと同時に選出しにくいのが扱いづらかった.
・チョッキラグラージ(~28日)
ダイマックスを切らなくても火力と耐久のあるポケモンを考えた結果チョッキラグラージにたどり着いた.ヒトムやヒードラン絡みのサイクルに非常に強いと思って採用したが,ヒードランやリザードンのダイソウゲン+巨獣斬が受からないこと,ウオノラゴン入りがきついことが絶妙に弱かった.
・チョッキマリルリ(~最終日)
ヒトムヒードランに強く,かつラプラスやウオノラゴンにあらがえる枠として採用.結果的に最終日イベルタルが増えていたのでマリルリの採用は普通に良かった.
以上が竜王戦3か月間の構築づくりでした.ここまで読んでくださった方本当にありがとうございました.お疲れさまでした.