【構築】
【構築経緯】
使用率トップの禁止伝説はメタを乗り越えるのが難しいうえに,1か月の間にそのメタが何周も回るだろうことを考えると使いたくない。そういった意味ではとてもいい立ち位置であることと,剣盾で最終2桁を取らせてくれた個人的にも思い入れのあるポケモンだったのでS20からを軸に構築を考え始めた。
S19上位の構築記事を読むと,126位の方のトリル剣舞型が非常に強そうに思った。竜舞型と違いSに努力値を割かなくて済むため対面性能が上がることや,相手がスカーフであっても確実に1ターンでS関係を逆転できるため安定択となりやすい点が気に入った。
原案の並びがであり,前の5匹がウーラオスを強烈に誘うため,黒バドウーラに対して,叩き持ちゴツメが強かったと記されていた。ただ,グライオンが構築単位で重いともされていた。
そこで,の強みを残しつつ,グライオンにも強いポケモンがいないか考えた。サイコノイズを覚え,水技を半減するポケモンで検索するとが見つかったので採用した。
しばらくの間 を使用していたが,環境にかわらわりパオジアンが増えてきた影響もあり,壁張りを選出する機会が減っていったため,を汎用性の高い襷に変えてS20の最終日構築とした。(この変更のおかげで構築の顔面偏差値が爆上がりした)
↓S20使用構築(最終109位2046pt)
この時点での解決すべき構築単位の課題としては以下が挙げられた。
①速い伝説+遅い受けポケモン(ディンルー,キョジオーン,ラッシャなど)
トリルの性質上どちらかには上から動かれてしまうため止められやすい
②めいそう黒バド
黒バド対策のチョッキが負ける
③パオジアン
シンプルにきつい
他にもカイオーガだったりルナアーラなどきついポケモンはいたが,まずは上記に対して勝てるように構築を組み替えることにした。
まず,黒バド対策なのに黒バドに負けることがあるの枠から変えていくことを考えた。は黒バドだけでなくブリジュラスやアーマーガアに対しての役割も持っていたが,プレイング次第でラティオスでいけると分かったため,炎は必須ではないと考えた。
①②③の課題を2匹がかりくらいでカバーできたらいいなーと考えていたが,1体で解決できるポケモンを発見した。しっぽトリックである。①しっぽトリックを相手の高速アタッカーに決めれば受けポケモンごとで押し切れる。②黒バドに対してはしっぽトリックだけでなく捨て台詞でサイクルを回したり他にテラスを切らせた後ふいうちで縛れる。③壁警戒で出てきたパオジアンをソルクラ+ふいうちで倒せる。と非常にこの構築にあっていた。
最後に,特に役割がはっきりしていなかったをキョジオーン対策のみがわりに変え構築が完成した。
【個体解説】
203(244)-225(220+)-151(28)-×-131(12)-98(4)
調整意図
HB...A200鉢巻水テラ水流連打を最高乱数×3以外耐え
HD...アストラルビットのダメージがズレるライン
A...余りでできるだけ高く
対面からは黒バドミライコライすべてに不利だが,トリル下では相性関係が逆転する。テラスタイプはミライドンの電気無効と,炎コライドンを一撃で倒すための地面。
トリルを自身で起動するため,動けるターンが4ターンあるのが強く,トリル→剣舞→攻撃×3で3タテしたり,トリル→攻撃×4でスイープするプランをとれるなど捲り性能が非常に高かった。
持ち物のラムのみはあくびポケモンの前で剣舞を積み,フォトンゲイザーで天然ごと貫通したり,聖なる炎やけどの対策,電磁波での運負け対策として採用した。
フォトンゲイザーは上述の天然突破のほか,カイリューのマルチスケイルとミミッキュの皮を貫通するのがとても強かった。
189(196)-214(236+)-111(4)-×-107(52)-114(20)
調整意図
HD...C205ブラッドムーン+しんくうはの瀕死率が25.78%
S...20振り90族抜き
A...余りでできるだけ高く
初手に投げて相手の想定外のダメージを入れるのが主な役割。浮いていないポケモンで受けに来る構築(ヘイラッシャガチグマディンルーなど)に対して非常に強かった。
初手で殴り勝つor襷まで削った後,引いて残しておくことでネクロのトリルやカミのでんじは展開後にもう一度殴れる選択肢を残す動きがとても強い。
初手パオと対面したとき用にテラスは水。
高火力が好きな人におすすめ。
175(156)-×-145(252+)-158(60)-131(4)-135(36)
調整意図
H...16n-1
B...特化
C...余りでできるだけ高く(黒バドへのダメージ意識)
S...キノガッサ抜き
構築単位でウーラを呼び,それをかもるポケモン。速い水テラ鉢巻水流は受からないが,ゴツメでHPはミリになるのでロンゲの不意で落とすことができる。
ウーラと組んでいる黒バドに対して交代読みシャドーボールを容易に押せるのが偉い。サイコノイズを押した場合も無テラシャドボの選択肢が残る。
ミライウーラに対しても,パオかミライへの交代読み流星群を押せることや,ラティを突破するために相手のミライドンに流星群かマジカルシャインを強要するのが強い。イナズマドライブはゴツメ+再生で受けながら削れるし,流星群を撃たせればネクロの起点にでき,マジシャは眼鏡前提ではあるがこれもネクロの起点にできる。
ウーラ以外にもグライオン・ホウオウ・ムゲンダイナ・ブリジュラス・アーマーガアあたりに負けないポケモンとして重宝した。
145(116)-×-107(252)-157(12)-156(4)-188(124+)
調整意図
HB...できるだけ高く
S...準速135族抜き
挑発持ちだが初手に投げることはほとんどなく,後発から盤面の妨害とスイープを行う。主に黒バドやテラパゴスに出す想定で採用しているが,何にでも出せる。もちろん運勝ちを生めるのも強い。
202(252)-147(52)-101(124)-×-115(76+)-81(4)
調整意図
A...B4振りパオをソルクラ+ふいうちで確定
HB...A189鉢巻パオのつらら11/16耐え
HD...C205ミライのEFイナドラ確定耐え/C187カミのムンフォ14/16耐え
ネクロと組んでいることで相手視点では壁張り型に見えていたと思う。そのためミライドンは居座ってくれるしコライドンはとんぼしてくれるのでトリックが決まりやすかった。パオも剣舞から入ってくれることもあり,完全無償突破したこともあった。
役割的にソルクラふいうちトリックは確定で,最後の枠はとりあえず捨て台詞を入れた。個人的な使用感はよかったのでそのまま最後まで使ったが,イカサマ・リフレクター・挑発・テラバーストなどにしてもよいかもしれない。
193(140)-196(228+)-120-×-80-135(140)
調整意図
A...B4パオへの水流連打のダメージが最大になるライン(37.5%で乱数1発)
S...キノガッサ抜き,グローブウーラミラー意識で速め
最終日前日にキョジオ・宿木白バド対策で入れた枠。それ以外にも身代わりビルドで水テラスブリジュラスに勝てたり想像以上に強かった。シンプルにパオに強いのも偉い。
【選出】
例外もあるので参考までに
vsミライドン ++(or)
vsコライドン (or)+(or)+
vs黒バド ++(or or)
vsザシアン ++
vsテラパゴス ++
vsホウオウ ++
vsムゲンダイナ ++
vs白バド ++
【重いポケモン】
初手ランドの水テラ地震でごり押せなかったらきつい。遅いオーガはウーラで3タテ出来ることもある
☆チオンジェン・悪テラポリ2など
ネクロの攻撃技がどちらも通らず,タイプ一致イカサマがきつすぎる。ラティのサイコノイズも通らない。ただ,ウーラオスを採用してからは当たってないのでギガドレのないチオンならなんとかなるかも?
【結果】
【あとがき】
やっぱり日食ネクロズマは強くてかっこいい!
【スペシャルサンクス】
ランドロスはじめ色々な調整を考えてくれたり,2か月一緒に構築を考えてくれたむしゃお
【参考】
【SVシーズン19】最終126位/レート2042 壁ネクロ - 珈琲飲みつつポケモン生活 (hatenablog.com)
(無許可なので問題があれば削除します)